変形性関節症

軟骨というのは、加齢によって必要な成分が生成されなくなると、 すり減ってしまって骨同士がぶつかるのを防ぐことが出来なくなります。

硬い骨同士がぶつかってしまうと、形が変形したり、 骨が砕けてしまって神経などにあたってしまうので、炎症や痛みを引き起こします。

この状態は、変形性関節症という病気で、 特に体重の負荷がかかりやすい膝などに症状が現れます。

歩行困難

お年寄りや中高年の方が膝の痛みのせいで歩行困難になったり、 正座が出来なくなってしまっているのは、この変形性関節症になっていることが多いのです。

ただし、変形性関節症はお年寄りや中高年だけに起こるというものではなく、 スポーツや体重の増加による関節への負担が原因なので、 若い人にも起こる可能性がある病気です。

軟骨細胞

軟骨は60%から85%が水分で出来ていますが、 他にもプロテオグリカンという物質やコラーゲンという成分、 そしてこれらを形成している軟骨細胞によって構成されています。

こう見ると、グルコサミンの軟骨への働きは微々たるものに感じるかもしれません。

しかし、グルコサミンというのは、プロテオグリカンの合成に欠かせない成分なので、 グルコサミンが足りなくなるということは軟骨のクッション機能を低下させてしまうのです。

グルコサミン

また、軟骨を再生させるためにはグルコサミンが有効的な働きをするのですが、 グルコサミンの合成が分解に追いつかないと、関節内で新陳代謝の障害が現れます。

こういったことが原因となり変形性関節症が発症するので、 いずれにしてもグルコサミンは変形性関節症の予防や改善には欠かせない成分と言えるのです。