コラーゲンの働き

コラーゲンは、体の水分を保持する働きのあるタンパク質です。

コラーゲンの分子は、アミノ酸でできた3本の鎖が三つ網になって らせん状に絡まり、バネのように伸び縮みします。

コラーゲンを含んだ肌はしなやかでハリがあります。

肌だけでなく、髪や血管、眼や関節など、 人間の体を構成するさまざまな器官に含まれていて、 組織を健全に保つ役割をしています。

体内でコラーゲンを生成

関節の周囲の軟骨は、柔軟性のあるコラーゲンでできています。

運動量の多い関節がすりきれないのは、弾力のあるコラーゲンを 豊富に含んだ軟骨が守っているおかげです。

コラーゲンは、目に見えない器官の健康も守っています。

コラーゲンは血管を作っている細胞の間を埋めて、 血管の壁に強度と弾力を与える役割を持っています。

体内でコラーゲンを生成する能力は、20歳をピークに減少するので、 コラーゲン不足に陥った血管は硬く変化し、 動脈硬化を発症するリスクが高くなります。

食べ物からコラーゲンを補給

幸いなことに、コラーゲンはさまざまな食品に含まれているので、 食べ物からコラーゲンを補給することは可能です。

しかし、コラーゲンは分子量が大きいので、 そのままの形では効果的にコラーゲンを必要とする器官に送り届けることができません。

分子量とは、原子水素の重さを1として その何倍かを示す数字です。

水素(H)が1で酸素(O)は16なので、水(H2O)の 分子量は18になるという風に計算します。

一方、コラーゲンを構成する3本の鎖の分子量は10万、 コラーゲンの分子1個の分子量はなんと30万になるのです。

吸収されやすいコラーゲン

分子が大きいというのは、皮膚から浸透しにくいことを意味します。

漠然とコラーゲンを含む食品を食べていても、 思うほどには皮膚や髪の美容に効果が上がらない可能性があるわけです。

最近では、低分子化技術が進んできたおかげで、 分子量が小さくて体に吸収されやすいコラーゲンも登場しています。

健康のためにコラーゲンを摂る場合は、 できるだけ吸収しやすい高品質の商品を選びましょう。