DHAの視力への影響

不飽和脂肪酸で、人間の体内ではほとんど合成が出来ない必須脂肪酸のDHAですが、 この栄養成分は私たちが健康に生きるための様々な効果を持っています。

脳の活性化や動脈硬化の防止といったものが有名ですが、実はDHAは視力へも影響するのです。

視神経にDHAが多く存在

明るさや色彩を判断する機能を持っている網膜細胞や視神経にはDHAが多く存在しています。

人間が物を見る時には目から認識した情報が網膜や視神経を通じて脳に伝達されています。

DHAにはこの時に利用される網膜や視神経の細胞を柔軟にして その機能を活発にするという作用を持っています。

そのため認識した情報をスムーズに伝達をすることが出来、 目の機能を向上させるのです。

逆に言うとDHAが不足してくると視力の低下を招く可能性があります。

血液網膜関門

このような作用をDHAが持つ大きな理由として、 実は網膜には血液網膜関門という細胞に有益な成分だけを通す役割をする部分があります。

これは網膜を有害なものから守る人間の体の大切な防御機能です。

実はこの防御システムをDHAは通過することが出来るのです。

それにより網膜の細胞を柔軟にし、伝達機能を円滑にするという作用をもたらすことが出来るのです。

視力を回復させる栄養成分

以上のようなことからDHAは視力を回復させることの出来る栄養成分とされ、 非常に注目を集めているのです。

しかし、DHAは食事などで摂取しなければ得ることが出来ません。

積極的にDHAを摂れるような食習慣をつけることが理想ですね。